群馬県全体を東・西・北・中央の4つに分け、古名で呼んでいる。それぞれ東部地域は東毛、西部地域は西毛、北部は北毛、県庁のある前橋市周辺を中毛と呼ぶ。また、この3つのエリアとは別に北軽井沢・草津エリアは独特のゴルフ事情が存在する。
東毛(とうもう)/北関東自動車道(建設中)、伊勢崎ICを利用するエリア
ゴルフ場の多くは栃木県境との山地と赤城山の麓周辺に造られている。群馬県では比較的ゴルフ場が少ない地域だ。
どのコースも山地に立地しているので、いずれもコンパクトな造りのコースが多い。その中で毎年、女子プロトーナメントが開かれている赤城カントリー倶楽部は贅沢に造られた人気コース。
赤城山の東麓にあるクリスタルカントリークラブと大間々カントリー倶楽部はカジュアルな雰囲気で料金も安い。このエリアは地元を中心に埼玉県北部、栃木県の利用客が多い。
西毛(せいもう)/上信越自動車道沿線、榛名山麓にあるゴルフ場
上信越自動車道・藤岡ICから松井田妙義ICの間にあるインターを利用するエリア
このエリアの主要顧客は春、夏、秋は主に首都圏(東京、埼玉)。冬は全入場者の50%以上が長野県ゴルファーに変貌する。冬季クローズにより長野県のゴルフ場の客は、こぞってこの地域のゴルフ場に集中するからだ。
埼玉県寄りのコースは地形がさほど険しくないので県下を代表する名コースが数多く点在する。
広くて長くてフラット、加えて戦略性にも優れていると評判が高いのはツインレイクスカントリー倶楽部、甘楽カントリークラブ、富岡ゴルフ倶楽部。
コース改造を積極的に行った結果、「以前と違う新しいコースが誕生した」といわれているのが吉井カントリークラブ。食事メニューも洗練されている。
榛名山麓と国道18号線の間にも県内を代表する名コースが多い。筆頭は08年・日本プロゴルフ選手権大会の舞台となったレーサムゴルフ&スパリゾート(旧プレスカントリークラブ)。144万uの広大な用地にアメリカン・ティーストの雰囲気がいい。
家電量販店傘下のローズベイカントリークラブはコース改造によりグレードアップした。
榛名山の西麓、大自然の中に造られた榛名の森カントリークラブは”玄人受け"するチャンピオンコース。設計はジャック・ニクラス。贅沢に造られた優雅なたたずまいが評判。
このエリアは県下では最もゴルフ場の数が多い。市場原理で一時は料金の叩き合いという様相を見せたが、戻りつつある客足のせいか現在は沈静化傾向。
北毛(ほくもう)/渋川伊香保ICから水上ICを利用するエリア
新潟県境に近い水上インターを利用するコースは水上高原ゴルフコースが一カ所あるだけ。元プリンス系列の典型的なリゾートコース。07年春から外資系企業が経営にあたっている。
月夜野ICを利用するコースは月夜野カントリークラブと群馬カントリークラブの2コース。山地に造られたコースなので、ややアップダウンがありレイアウトもトリッキーだ。両コースとも天然温泉の浴場がセールスポイント。
沼田ICを利用するエリアは評価の高いコースが少ない。唯一、初穂カントリークラブは適当に広く距離もまずまず。地域ナンバーワンの人気を博している。天然温泉の浴場は湯量が豊富。
赤城ICを利用するコースの中に赤城国際カントリークラブがある。各ホールとも両サイドが松の古木にセパレートされた林間調。野趣にあふれている。
「インターから3分」(実際は5分程度か?)をキャッチフレーズにする赤城ゴルフ倶楽部はコース幅の広い雄大なコース。メテナンスが行き届いていて気持ちがいい。
渋川伊香保ICを利用するコースは多い。伊香保、草津などと国内を代表する名湯との係わりも無視できない。
インターからおよそ20分程度のところにある伊香保温泉。昭和34年、その一角に伊香保カントリークラブは群馬県下初のゴルフ場としてオープン。それから2年後の昭和36年には県下、2番目のゴルフ場として伊香保国際カンツリークラブが開場した。以来、バブルが弾けるまでは温泉に宿泊してゴルフが楽しめる関東の奥座敷としてにぎわった。しかし、1980年代初め、関越道が開通すると伊香保は日帰り圏の温泉地に一変。本来、誘客の強力な武器として期待された交通網の整備がデメリットになったという皮肉な結果をもたらした。老舗コースにやや遅れてオープした伊香保ゴルフ倶楽部岡崎城コースは距離があり攻め応え十分。
上毛森林カントリー倶楽部は、かつて10数年間に渡り女子プロゴルフツアーが開かれていたこともあり知名度が高い。
広くて雄大な造りの高山ゴルフ倶楽部は赤城ゴルフ倶楽部の姉妹コース。ノーザンカントリークラブ上毛ゴルフ場はアコーディアグループのコース。驚くほどの低料金営業で周辺コースとの熾烈な戦いを繰り広げている。この一帯の中で渋川ICに最も近い位置にあるのが白水ゴルフ倶楽部。男子プロゴルフツアー「フィランスロピートーナメント」の舞台にもなった。
中毛(ちゅうもう)/藤岡IC、前橋IC(または駒寄PAスマートIC)および北関東道・前橋南ICを利用するエリア
市街地に位置する地域なので極端にゴルフ場の数は少ない。全コースが利根川の河川敷に造られた「河川敷コース」タイプとなっている。北から順番に前橋ゴルフ場、玉村ゴルフ場、新玉村ゴルフ場がある。もともとは群馬県の県営ゴルフ場だったが06年4月から指定管理者制度により民間業者に業務委託され、現在に至っている。
北軽井沢・草津地域/渋川伊香保ICを利用して行くエリア
北軽井沢と草津は国内を代表するリゾート地。従って、利用客の主力は県外ゴルファーだ。
草津カントリークラブは昭和41年に開場した老舗コース。当初は会員のほとんどが別荘族。長い歴史を持つ会員制コース独特の重厚さ漂う雰囲気を持つ。草津高原ゴルフ場は公営のパブリックコース。トップシーズンの夏だけではなく春の新緑、秋の紅葉と自然との共生が肌で感じられる。低料金なので隠れた穴場だ。北軽井沢の軽井沢高原ゴルフ倶楽部は”群馬県下ナンバーワン”と専門家は評価する(経済誌で紹介された)。おしゃれなリゾート気分を味わいたいならプレジデントカントリー倶楽部軽井沢がお奨め。ゼネコン大手の鹿島グループのゴルフ場だ。当然、造成工事は自前なので十分に建設費をかけている。形のいい樹木、芝の張り方等々、素人でも分かるほどの高水準。隣設しているのが太平洋クラブ軽井沢リゾート。開場して30年以上経ているので風格はあるが、モダン感覚は色あせた。オールドゴルファー好みの渋いリゾート。この地域の最大の特徴は季節による料金格差。とくにハイシーズン(7月中旬〜8月中旬)の土・休日は、かなり高額。それなりの覚悟で望みたい。

